住宅ローンの種類とその選択について
人生最大の買い物は「住宅」ではなくて、「住宅ローン」だと言われることがあります。
正確には、住宅ローンの当初借入額は借りただけですから購入代金ではありません。
金利として支払う額の総額が商品あるいはサービスの対価と考えるべきでしょうから、これが住宅の代金より高くなることはまずありません。
それでも、金利や借入期間によっては1,000万円を超える可能性もありますし、無理な借り入れを行った場合は返済に窮することもあるでしょう。
場合によっては返済困難となり、最悪の場合、せっかく手に入れたマイホームを手放さなければならないといった悲劇に見舞われることさえあります。
いわば、人生で最も危険な買い物
それが「住宅ローン」ではないでしょうか?
当相談室では、
FPの立場から 今後のライププランと照らし合わせながら無理のない返済計画を立てるとともに、
マイホームコンサルタントとして、年収が少なめのご家庭にもマイホームの夢が実現できるよう適切なコンサルティングに努めてまいります。
返済方法の種類
住宅ローンを分類するときに、まず、返済方法で分ける方法があります。
「元金均等返済」と「元利均等返済」
元金均等返済
元金均等返済は、毎月返済する元金の額が同じで、これに利息を上乗せして返済する方法です。
借入当初は借入残高に対する利息が高いですから、毎月の返済総額は高めです。
元利均等返済に比べると元金の減るスピードが速いですから、借入期間の後半では毎月の返済額が少なくて済みます。
元利均等返済
元利均等返済は、返済する(元金+利息)の額が毎月同額の返済方法です。
借入当初は、なかなか元金が減りませんが、後半になって借入残高が減ってくれば返済額に占める元金の割合が増えてきます。
借入期間の当初に多めの返済をする余裕があれば、元金均等返済を選択した方が返済総額は少なくて済むケースが多いですが、なかなかそんな余裕のあるご家庭は少ないですから、元利均等返済が選択されるのが一般的です。
金利タイプの種類
次に金利タイプ別の種類です。
大きく分けると変動金利と固定金利の2種類ですが、一定期間のみ固定金利のものあります。
例えば、「当初〇年間は固定金利」 というもので、2年、5年、10年といった期間区分が一般的です。
このタイプは、この期間が過ぎると変動金利が適用になるので大きな区分では変動タイプと言ってよいでしょう。
変動金利
6ヶ月ごとに金利の見直しがあるもので、固定金利より低めの金利設定になります。
超低金利時代の現在では、変動金利年0.45%などといったびっくりするような商品も出ています。
しかし、変動金利を選択する場合には、金利の上昇があった場合を想定して対応が可能かを判断した上で決定することが重要です。
また、現在、表示されている金利は優遇金利を適用したものになっているのがほとんどですから、この優遇金利がいつまで続くのか確認しておく必要もあります。
少なくとも、現在の金利が今後ずっと続くという前提での資金計画は破綻する危険性が大ですので注意が必要です。
一定期間固定金利
超低金利の現在では、できるだけ現在の金利を長く適用させたいので、このタイプの中では10年固定を選択される方が最も多いものと思います。
こちらも現在の金利は優遇金利が適用されたものとなっていますので、固定期間が終了した後の優遇金利適用の規定は確認する必要があります。
※ 優遇金利については、改めて説明します。
固定金利
借入の全期間金利が固定されているものです。
代表的なものに独立行政法人 住宅金融支援機構のフラット35があります。
最長35年間同一の金利が適用されますが、窓口は民間の金融機関となり、適用される金利は各金融機関が決定します。
※ フラット35についても、改めて説明します。
以上が、大まかな住宅ローンの区分ですが、これに団信保険を付けるのか付けないのか、保険の保証の対象はどの疾患までにするのかも検討しなければなりません。
また、借入額、借入期間、借入金融機関は利用がそれぞれ決定しますので、選択の道は無限にあると言って過言ではないでしょう。
その中から、当相談室では各ご家庭に最も適した住宅ローンを選択していただけるようプランニングとアドバイスをさせていただきます。