ヤマサハウス
「鹿児島の工務店」で最初に紹介するのは、県内の工務店では最大手と言える「ヤマサハウス」です。
ヤマサハウス株式会社の前身は、昭和23年6月、旧肝属郡高山町に創業した山佐産業株式会社です。
当時は木材業として営業されていましたが、昭和54年に鹿児島市への進出を皮切りに住宅事業のエリア展開を開始されました。
平成27年5月には、山佐産業株式会社の住宅事業部が「ヤマサハウス株式会社」として設立されています。
創業は終戦間もない昭和23年ですから、平成30年で創業70周年を迎えた県内建設業界では老舗中の老舗です。
その間、鹿児島の風土にあった住宅の開発を主眼に研究され、実績でもこれまで長く県内のトップランナー企業として活躍してこられました。
経営基盤は言うまでもなく、社員を大切にし、人材育成にも力を入れられる経営姿勢には、さすがに一流の企業と感服するものがあります。
実は、私は平成20年にヤマサハウスで自宅を建築していただきましたが、それから11年、入居後、何のトラブルもなく快適に生活させていただいています。
ただし、当時は長期優良住宅が「200年住宅」という呼び名で、建築に対し国からの補助が出始めた頃で、それ以降、住宅の性能の向上は目を見張るものがありますので、私も新たに勉強しながら記事にアップしていきたいと思っています。
それでは、ヤマサハウスの住宅について、構造や性能、標準仕様について説明したいと思います。
まずは、ヤマサハウスの標準的な住宅について説明します。
OMソーラーを使用するMOOK HOUSEについては、別の記事で紹介したいと思います。
【構造】
木造軸組み工法
【性能】
全棟が長期優良住宅であり、全棟、計画認定書を取得する。
(一部の企画住宅については、仕様は長期優良住宅ですが、認定の手続きは施主の選択になります。)
住宅性能表示等級…全ての等級で最高等級
耐震性(倒壊防止)3/3、耐震性(損傷防止)3/3、耐震性(対強風)2/2、耐久性3/3、更新性3/3、省エネ性4/4、健康3/3
気密 … 全棟竣工時に気密測定を行う。(通常:C値 1.0以下)
断熱 … 各棟ごとにUa値を計算、全棟ZEH基準をクリア
【断熱材】
基礎断熱(立上り部/ポリスチレンフォーム50mm)、壁/高性能グラスウール16kg/?、屋根断熱(発泡ウレタン160mm以上)、サッシ/アルミ・樹脂複合サッシ、玄関/断熱玄関ドアK2仕様
ガラス/遮熱Low-Eペアガラス
【耐火性】
省令準耐火構造
【換気】
第3種換気
【ZEHへの対応】
ZEH普及目標 2020年度で供給棟数のうち60%
(一社)環境共創イニシアチブのZEHビルダー評価で最高の★★★★★を獲得 参考:SII ZEHビルダー/プランナー一覧https://sii.or.jp/zeh/builder/search
【アフターケア】
6・12・24ヶ月、5年目、10年目に無料点検あり。
10年目の有料メンテナンスを受ければ、20年保証あり。
【特徴】
木をふんだんに使い、高気密・高断熱仕様を活かした吹抜や勾配天井を得意とします。
断熱材は、高気密・高断熱住宅では一般的となってきた発泡ウレタンは屋根断熱のみに使用し、壁は高性能グラスウールを調湿気密シートで覆う(室内側)工法を採用しています。
調湿気密シート(タイベック スマート)は、気密性を高めるだけでなく、通常は透湿を防ぐ一方、壁内の湿度が高まると透湿するという特性を持つ優れものです。
気密シート使用時には、夏型の結露が懸念されますが、このタイベック スマートは夏型の結露防止に有効です。
【総評】
以上、ご覧いただいたように、住宅の高性能化に取り組む姿勢はまじめで妥協を許さないと言えるでしょう。
また、確定申告前に税理士による住宅ローン控除の申告書作成説明会を開催するなど細かいところまでサービスの行き届いた会社です。
資金が許せば、是非、検討対象に入れたい工務店です。
私は長年、確定申告会場で住宅ローン控除を申告される方を沢山見てきました。
その中で、契約書に収入印紙を貼っていないためお客さんが収入印紙を買いに行くという場面を毎年、何件か見てきました。
県内でも超有名な工務店のお客さんでさえ例外ではありませんでした。
ところが、ヤマサハウスは施主側が持つ契約書は収入印紙を貼って消印した原本のコピーですからそんな心配もなく、印紙代も1通分で済みます。
このように、家づくり以外でもお客様のために研究と努力を惜しまない企業だという印象があります。
【ご注意】
この記事は、管理人の主観による感想が多く含まれています。性能面や仕様については、誤りのないよう万全を期していますが、個人が調べた範囲での記載ですから全てを網羅はしていませんし、既に過去のデータとなっている可能性もあります。
また、記載誤りがないともいえませんので、施主の皆さんはご自分で対象工務店に最終確認の上、自己責任で施工業者を選定されるようお願いします。
誤りにお気づきの方は、メールフォームからご指摘いただけると幸いです。